竜太のテクニカルメモ

物理やへっぽこなゲーム作りについて易しく解説するよ

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賢いラビの話

ども,竜太です. 今回はユダヤ人たちに伝わる僕がとっても好きなお話を1つご紹介したいと思います. このお話に登場するのは大変賢いラビとラビに嫉妬する青年です. ちなみにラビとはユダヤ教の導師とか先生の意味です.




『賢いラビの話』

あるところに大変賢いラビが居ました. このラビは人々が持ち寄る様々な難問を次々と鮮やかに解決して民衆から尊敬されていました.

ここにラビに対して強い嫉妬心を抱く青年が居ました. 青年はラビを困らそうと様々な難問をラビに投げかけますが,何度やってもラビは適切な回答を即座に答えるので, 青年はますますラビに対して憎しみを感じるようになりました.

いつものように青年がラビを言い負かす案を考えていると,青年に次のような名案が生まれました. 「そうだ,どっちに答えても必ず間違いになるようにすればいいんだ!」

翌日,青年は鳩のひなを手の中に隠し持ってラビの前でこう言いました. 「ラビよ,聡明なあなたならこの手の内の鳩のひなが生きているか死んでいるかわかるだろう.さてどっちだろうか?」

青年はもしラビがひなは生きていると言ったら握りつぶして殺してしまい,その上で 「ラビよ,残念ながらひなは死んでいたのだ」と答え,逆に死んでいると答えたらそのまま手を広げ 「ひなは生きていたのだ」と答えるつもりだった.

青年の計画は万全のはずだった. きっとラビは大恥をかくに違いない.青年は喜びを隠しきれずにそう質問した.



















































ラビは少し考えて優しげな表情でこう言った. 「君の手の中にあるのは紛れもなくかけがえのない命だ.その上でどうしたらよいか考えてごらん.」

青年はこの言葉に強くショックを受け,以後二度とラビの前に現れなかったという.

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