竜太のテクニカルメモ

物理やへっぽこなゲーム作りについて易しく解説するよ

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Auto Focus 眼鏡の案

竜太です.

久しぶりですね^^;

今回は厳密には僕のアイデアではないのですが実際に検索してみると安い値段では純然たる意味での自動焦点メガネがないことに気づきましたので, 僕のオリジナルのアイデアではないもののご紹介することにしました.

なお,僕個人は,こんなこと言ったら叱られそうですが,アイデアのオリジナリティーよりアイデアのスケールのでかさと完成度の高さにこだわってます. たとえて言うなら,完全にオリジナルの子供の絵はほとんどの場合売れないが,完成度の高いゴッホの模写ならそれなりに高く売れるし, ましてや,パクリだけどオリジナルを凌駕する技術ならむしろパクリの方が喜ばれるというのがあります.

・・・とはいえ,僕のタイムマシンと瞬間情報転送装置の案は実際に完全に僕のオリジナルなわけですが^^

今までは完全な意味での自動焦点メガネはなかった!

これは意外に思われるかもしれませんが,実は今までは遠くを見ると遠くに焦点が合い, 近くを見ると近くに焦点が合うという眼鏡は存在しませんでした.

一番よくつかわれる遠近両用メガネからご説明しましょう. このタイプのメガネはレンズの上側が遠くを見るためのレンズでレンズの下側が近くを見るためのレンズになっています. この為,視界の下を見て本を読むときなどは下側だけ焦点が大体合い, 視界の上側を見るときはテレビなど遠くが見えるようになっています. しかしすぐに分かるようにこの構造では遠くにテレビは常に上を見る必要があり直ぐに疲れてしまいますし, ピントも完全には合いません.読書のときも同様です.

次に液晶を使用して遠近両用になっているタイプの眼鏡も高いですが存在します. しかしこのタイプは原則的に眼鏡についているスイッチを操作して遠近の調節を行う上に,先ほどご紹介した通常の遠近両用メガネと同じく 視界の一部しか屈折率が変わりません.また,調節はわずか2段階(遠・近)しかできません. これではさほど便利とは言えないですね. そこで今回のアイデアの登場です!

距離を計測してレンズの厚みを変える世界で初めての眼鏡

眼鏡のフレーム部に距離を計測する小型カメラを搭載し,二枚の透明プラスティックの円盤の間に注入する不揮発性の屈折率の高い液体の注入量を調節します. 遠くを見るときにはより凸度を増して老眼鏡のようにし,近くを見るときは中の液体を抜いてより凹にして近眼鏡にします.液体の注入はフレームの上に付いた カメラで計測した距離に応じて調節します.これで遠くも近くも視野の真ん中でジャストにピントが合います.

このメガネの利点は?

まず全視界でレンズの厚みがちょうどよく調節されます.また液体の注入量の調節でレンズの厚みを変えてますので,無段階で厚みを自由に調節できます. これは他の方式の欠点であった

  • 2段階しかレンズの屈折率を調節できない
  • 視界の一部しかピントが合わない
  • 本当に見ているものの距離に合わせてレンズの屈折率を調節できない

といった点を改善できてます. なんで今までなかったんでしょうね.

それではこのメガネに欠点はないのでしょうか?

残念ながらこのメガネにも4点ばかし欠点があります.

まず一点目

これが一番大事かもしれませんが,遠くを見るときはほぼ問題ないのですが,近くを見るとき,フレーム上部についているカメラと実際に目が見ている位置のずれのせいで 若干焦点にずれが生じる場合があるという点です.非常に近くを見る際にはこの誤差が大きくなるため,若干使用者の目のピント機能に頼る部分がわずかに生じることでしょう. すごく近くを長時間見るときはカメラの角度の調節をしないと目が疲れるかもしれません.

次に直ぐに想像がつくように若干重いということです. このメガネは液体の注入に電気を使用しますので,バッテリーを眼鏡自体に積んだ場合はさらに重くなります. また当然小型とは言えカメラを搭載しておりますのでその分は最低でも重くなります.

さらにバッテリーの持ちが恐らく3時間程度しか持たないだろうということです. 長時間使用するときには替えのバッテリーが必要そうです.

最後にデザインがややヘビーなひょっとするとおじさん臭いデザインになりがちという点です. というのもメカそのものなのでデザイン性には一定の制限がかかるからです.

さて,このような問題点はあるもののそれでも高齢者や弱視の方にとってはとてつもなく便利なメガネになると思ってます. 完璧に焦点を合わせてくれるので重さを除けば目の負担が大変軽いからです.ある意味裸眼より疲れません.

でも高いんでしょ?

大丈夫,機構的に言って大量生産すれば値段は大体20万円以内に収まるでしょう. 通常の遠近両用メガネでも大体5万円ぐらいはしますのでこれは見え方を気にされるお年寄りにとって決して高すぎではないと思ってます.

Auto Focus 眼鏡 vs ジャスピン眼鏡

実はこのメガネのアイデアは子供のとき読んだ未来の道具の紹介をしている本の中で登場する『ジャスピン眼鏡』にアイデアを貰ってます. アイデアはその本と全く一緒ですので実はこのメガネはぼくのアイデアではありません. しかし,重要な技術なのにその後商品化されていないようなので今回記事にしてみました. その本のタイトルは忘れてしまったのでもしこの『ジャスピン眼鏡』が掲載されていた本のタイトルや情報をお持ちの方は是非教えてください.

その本では恐らく『Just Pint 眼鏡』でジャスピン眼鏡としたのでしょうが,これでは英語圏で通じませんので, 今回ぼくは『Auto Focus Glasses』とさせていただきました.

今回のこのアイデアを商品化してもいいよという方がいらっしゃいましたら是非ご連絡お待ちしていまーす^^

ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^


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