竜太のテクニカルメモ

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魔術の原理その壱「獲物をしとめる魔術」

竜太です。どーも。

今回は皆さんがもし本当なら知りたいと思っている、魔術の原理を少々ご紹介したいと思います。

獲物をしとめる魔術

もしあなたが獲物を探して山に入ったとき、偶然、イノシシの足跡に似た足跡を見つけたものとしましょう。 もしイノシシが近くにいればラッキーですし、遠くなら少し厳しいかもしれません。 ただし普通ならイノシシ探しにそのまま出るところですが、ちょっと待って。 あなたが魔術でイノシシをしとめたいと思っているなら、やってみたほうが良いことがあります。 それは「イノシシの足跡をナイフなどでめった刺しにする」です。運が良ければ、足跡の近くでイノシシが絶命しているかもしれません。 何故なら、そう、これが獲物をしとめる魔術になっているからです。

何故足跡に傷をつけるだけで獲物が捕まるのか

それでは何故イノシシの足跡に傷をつけるだけでイノシシが捕まりやすくなるのでしょうか? ヒントは「量子もつれ」にあります。

順を追って説明しましょう。 イノシシが地面に足跡をつけたとき、その部分の地面とイノシシの足が相互作用します。 これはちょうどビリヤードで球をついた時のようです。 これは意外に思われるかもしれませんが、二つの粒子がぶつかり合うだけでこれらの二粒子の間に量子もつれが起きます。 実際、ハイゼンベルグ不確定性原理により位置と運動量のそれぞれが雲のように確率的に広がった粒子Aと粒子Bを衝突させると、 全体としては運動量が合計され、位置は平均化されます。例えば全体の運動量がゼロで、平均位置がゼロという状態が考えられます。 具体的にはこれは粒子Aが衝突前は最初は運動量p+\Delta p、位置が-x-\Delta xだった場合、粒子Bは運動量が-p-\Delta p、位置がx+\Delta xであるべきですが、 衝突後は粒子Aの運動量と粒子Bの運動量が反転しますが、全体の運動量がゼロであるということより、粒子Aの運動量が-pであることを確認できれば、 直ちに粒子Bの運動量はpであると断定できます。これがもつれた状態です。

ポイントはもつれた状態は単一粒子状態じゃないのでうまくハイゼンベルグ不確定性原理を回避できているということです。

さて、これでイノシシの足とその足跡には量子もつれができました。 するとどうでしょう、足跡に量子もつれを作るために何かで傷をつけると、今度はその傷をつけた物体とイノシシの足とが量子もつれ状態になってしまうのです! 驚きの事実ですが、これによりイノシシの足跡に傷をつけるだけでイノシシにダメージを与えうるということが分かると思います。

これがイノシシをしとめる魔術の原理です。

呪いの藁人形も同じ

同じことは呪いの藁人形についても言えます。 ターゲットの髪の毛などを藁人形に入れて五寸釘を打つとおんなじ原理でターゲットにダメージが行きます。 つまり、これらの儀式は全く非科学的なものではなかったのです。

魔術のキーワードは『量子もつれ

いかがだったでしょうか? 案外簡単に理解できたのではないでしょうか? 今回は魔術の一つの例をご紹介しましたが、中心概念が『量子もつれ』であるということが分かっていただけたんじゃないかと思います。 魔術にはこのほかテレパシーや予知夢などがありますが、すべて『量子もつれ』で説明できます。 また折を見てこのことをご説明したいと思います。

ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^


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