ども，竜太です．どーも．
今回は空間中の電波からエネルギーを取り出す機械の案をご紹介します．
それってフリーエネルギーなの？
いいえ，オカルト界隈で騒がれているいわゆるフリーエネルギーとは全く違って実際にソーラーパネルと同じように外部からエネルギーをもらう方式なだけです． 具体例としては年配の方ならご存じのゲルマラジオの原理です．
ゲルマラジオって何？
半導体であるゲルマニウムを使って整流する簡単なLC共振回路でできたラジオです． ループアンテナから入ったAMの電波のエネルギーだけを利用して共振回路を構成しクリスタルイヤホンと呼ばれるイヤホンを通して小さな音に変換して AMラジオを聴くものですが，2021年11月現在，アナログAM放送はまだ放送しているようですので電波状況が良ければこの単純なAMラジオでも放送局の電波を受信して聞くことができます． チューニングはポリバリコンと呼ばれる容量可変のコンデンサーを使用して行いますが，このラジオ，一切電源はついておりませんので，原理的には電池なしで永久にラジオ放送を聞くことができます． 不思議ですね．
電波から音が作れるなら電波から電気エネルギーだって取り出せる
ゲルマラジオはLC共振回路に誘導された誘導起電力でイヤホンを駆動するわけですが， 元が電気なので交流電気を発生させることができます． また，交流の電気から直流の電気を発生させることもできますので，便利な直流も作れるわけです． ソーラーパネルでもないのに不思議ですね．
ソーラーパネルとの違いは？
ソーラーパネルとの違いはずばり「夜間でも使える」ことです． 電波は通常ありとあらゆる波長で夜間でもびっしり使われています． このため日光を気にすることなく夜間でも電波からエネルギーが取り出せるのです． 夢みたいですね．
また，やや専門的になりますが，ソーラーパネルは光電効果と呼ばれる物理現象を利用しているため波長の短い光が必要ですが， このLC共振回路を利用した発電方式はそれよりずっと波長の長い電波を使用します． 電波は夜間でもびっしり空間中に大量に飛んでいますので夜間でも昼間と変わらず発電できるはずです．
何か欠点はないのか？
大量のコイルが必要なため大きなエネルギーを取り出すには若干大きくて重い装置が必要でしょうか． また，設置する位置や向きによって発電量が大きく変わってしまう点が難点です． ただし，大量のつまみをつけて一個一個正確にコンデンサーの容量等を調整することができればその位置，その向きで最も大きな発電ができるように調整は可能でしょう． この装置はある意味電波泥棒ですが，うまく作ればかなり大きなエネルギーが得られるはずです．
この案を商品化してもいいよという方がいらっしゃったらご連絡お待ちします. 京セラさん，八重洲無線さん如何ですか？
ここまで読んでくださって有難うございます． 何か間違い等ございましたら，ご報告いただけると幸いです^^
