どーも,竜太です.
今回は地球の温暖化を防ぐため,地球全体を真っ白にしてしまう案をご紹介します.
かつてはダイソン球というアイデアもあった
1960年,アメリカの高名な物理学者のフリーマン・ダイソンは高度に発達した文明を持つ異星人が恒星をすっぽり覆い恒星の発するエネルギーをすべて無駄なく使う いわゆるダイソン球を使っているかもしれないと提案した.
実はこれは裏話があり,本当はダイソンは球殻(Sphere)ではなく生物圏(Biosphere)と書いていたものを当時のSF作家たちが勘違いして球殻となってしまい, それ以来恒星をすっぽり覆ってエネルギーを無駄なく使うダイソン球(Dyson Sphere)として定着してしまったというのが本当の様です.
球殻か否かはとりあえず置いといてダイソンの考えが恒星のエネルギーを無駄なく使うという意味での覆いだったことは事実の様です.
しかし今の地球で同じことを考えるとどうも変です.
そう,今の地球はどんどん温暖化している最中だからです. 言ってみればCO2が地球のダイソン球に化けたようなものですね.
今の地球は熱を逃がした方が良い
そうです,温暖化が問題なら方法は二つしかありません.
- 熱を発生させないか
- 熱を逃がすか
です. しかし,現実問題として熱を発生させないは80億の文明人を抱えた地球人にとって不可能に近いです. そこで熱を逃がす方法が考えられます.
熱を逃がすには熱放射しかない
地球の周りは当然真空です. ところで真空は熱を通しません. 熱は分子の運動ですから,熱が伝わるには分子の振動がぶつかって伝わるしかないので真空では原則伝わらないからです. この原理を利用したのが,皆さんおなじみの魔法瓶です. しかし,これでは地球は永遠に温暖化してしまってとっくの昔に灼熱地獄になってしまっていたはずです. 何か変ですね.
実は熱は電磁波として放射することもできるのです.これは熱放射といいます. これを利用した身近な例が,赤外線ストーブです. 赤外線ストーブはエアコンと違ってすぐに温まります. というのも,空気を温めなくても赤外線が直に体を温めるからです. 赤外線のような電磁波は真空中も伝わります. そのため実は地球は誕生以来ずっと電磁波という形で熱を逃がしているのです.
熱放射をさせるには表面を全部白くしてしまえばよい
ご存じのように黒は原則的にすべての光を吸収し,白は逆にすべての光を反射します. 広島・長崎の原爆では黒い服を着た人は大やけどし,白い服を着た人はあまりやけどをしなかったといいます. 放射熱を反射したからです. このように単に表面が白いだけで熱は宇宙空間にかなり逃げます. こうして宇宙に最も効率的に熱を逃がすには地球の表面を全部白くしてしまえばよいことが分かります.
地表の100%の面積を白くする必要はない
ただし,地表を全部白くするなんて不可能って思いますよね? 大丈夫,全部白くする必要までは実はありません. きちんとした計算式は分かりませんが,地表の10%程度が白っぽくなるだけでかなり効果は高いと考えられます.
自動車・鉄道・消防車・ビルはすべて白くしてしまおう!
なんだか住み心地悪そうですね. それに消防車まで白かったら危なくないのでしょうか? ・・・でもですね,地球の存亡の危機の前では多少の不自由は我慢しましょう. そうそう,外を出歩くときサングラスは忘れないでくださいね目がチカチカしてしまいますので. サングラスだってハーフミラー製になってるかもしれませんね. いろんな色を楽しみたいときは映画館や屋内で楽しみましょう. ゲームでならいろんな色が許されますよ!
ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^