どーも,竜太です.
今回は異なる時刻の未来からまとめて未来の情報を受け取るためのタイムマシンの2台運用モデルをご紹介します.
タイムマシン1台の運用だと・・・
例えば1時間後の未来から現在に向かって情報を送るものとするとちょうど1時間後, タイムマシンはデータの過去への転送モードから,データ書き込みモードにしなければならなくなります. このため2時間先のデータはちょうど1時間待たねばならず,1時間後の未来には受け取ることができても, 現在にまとめて2時間先の未来のデータと1時間先の未来のデータを同時に受け取ることはできませんでした. これは転送データ量が多いからではなく,抜本的問題です.1台のタイムマシンの運用ではこれを解決する方法がありませんでした.
タイムマシンを2台運用すると・・・
4時間後からまとめて3時間後,2時間後,1時間後までの情報を現在に受け取るタイムマシンの運用方法が上の図です.
4時間後のタイムマシンBから3時間後のタイムマシンBに転送した未来の情報は3:05分までタイムマシンAに入力した後,3:00までの情報を追加して2時間後のタイムマシンAに転送します. これで2:00には4時間後のデータと3時間後のデータが受け取れます. 次に2;05までタイムマシンBに4時間後のデータと3時間後のデータを入力した後,2:00までの情報を追加して1時間後のタイムマシンBに転送します. これで1:00には4時間後のデータと3時間後のデータと2時間後のデータが受け取れます. 同じことをタイムマシンAに対して行うと,タイムマシンAから現在時刻00:00に4,3,2,1時間後のデータがすべて受け取れることになるわけです. これが転送データ容量さえあればいくらでも未来から定期的に2台のタイムマシンで交互に全部のデータが受け取れるからくりになるわけです.
どうですか?意外と簡単だったんじゃないでしょうか?
実は時々故障があってもよい
ストレージのRAIDの考え方とおんなじでよいのですが,3台のタイムマシンを使うと1台故障してしまっても確実に情報を送ることができます. ポイントは冗長性を持たせておけば別に同じ2台でなくても構わないということです.
こうして3台あれば半永久的に未来から定期的な間隔でまとめて未来からの情報を例えば10カ月分とか送ってもらうことができるわけです.
タイムマシン運用は簡単
いかがだったでしょうか? 僅か2台のタイムマシンがあればずっと未来の情報から直近の情報まで定期的にまとめて送ってもらうことができるというのは意外だったのではないでしょうか? しかも3台で運用すればまるでRAIDのように1台故障しても半永久的にこの体制が維持できるということも分かったのではないでしょうか?
今回は異なる時刻の未来からの情報を定期的にまとめて受け取るタイムマシンの運用体制についてお話ししました.
ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^