ども,竜太です.
今回は2人乗り空飛ぶジェット自動車のPorter(ポーター)の燃料に関する規格についてお話します.
Porterの燃料は今まで水素ガスだった!
フェラーリ社のマウールにしてもタタモーターズのPorterにしても(嘘)今までのPorterは環境に配慮して全て加圧水素ガスで飛ぶものでした. 水素ガスは原理的にはボンベは最大700hPa程度は圧力に耐えられるのですが,安全上の問題から実際には300hPaでの使用にとどまっていました. しかし,環境にやさしい水素ガスは一方では様々な問題がありました.
飛行可能時間が短くパワーも出にくい
水素は液化しないで気体の燃料として使用する場合,ジェット燃料のケロシンよりだいぶ性能が落ちます. このため,Porterの燃料として使用する場合,せいぜい80分飛ぶのが関の山でそれも時速60kmなどで一人で乗った場合の性能になります. このため,せっかくマウールやポルシェのテジャロなどの高性能なPorterを買ったとしても最高速度は10秒も出せないのが実情でした.
そもそも自然エネルギーでの水素製造量が追い付かない.
そもそも自然にやさしいという理由でPorterは水素ガスを燃料に選んだわけですが,自然エネルギーでの水素ガスの生成は全体のわずか2割ほどでそれ以外はほぼすべて石油から水素ガスを作っています. これでは石油依存からも脱却できてないし,結局石油を燃やしているのと変わらないので自然に対する負荷も大変大きく,温暖化が急速に進んでしまいます.
かといって,自然エネルギーのさらなる普及は大変難しく,需要に自然エネルギーの供給が追い付かないのが現状です. 困りましたね.
水素ガスにエタノールを混合すると飛躍的に性能が上がる!
ここで,水素ガスはどうせ供給量が追い付かないのだし,それならいっそ何かを添加して水素ガスの使用量を下げたらどうかという案が考えられます. 水素ガスにエタノールを体積比で1:1に添加し150hPa程度まで加圧して燃料に使用するという案です. こうすると燃焼効率が6倍程度に跳ね上がり,水素ガスの使用量もその分減ります. この燃料の規格を流体を表すfluidと油を表すoilを組み合わせてfleil(フレイル)と呼ぶことにします. 高性能な燃料の登場です!
化学者の村木風海氏のひやっしーはCO2からエタノールが作れる!
日本の環境学者で化学者の村木風海氏は氏がひやっしーと命名したCO2回収装置を作りました. この装置についてはここでは詳しくは延べないのですが,
- 海がない内陸部でも使える(水素ガス発生装置は海がないとダメ)
- CO2を吸着してエタノールを作れる
という性質があります. このため,温暖化ガスである二酸化炭素を食べながら燃料として使えるエタノールがどんどん作れるという魔法のような装置です. この装置とソーラーパネルで発電した電力で海水の電気分解を行えば水素ガスとエタノールの両方が手に入り,ウマーとなるわけです.
フレイル燃料はPorterと地球を救う!
このフレイル燃料を使えば飛行可能時間と距離を少なく見積もって2倍にはできるはずです. こうして21世紀は空飛ぶ自動車のPorterがフレイル燃料で飛ぶ夢のような時代となるかもしれません.
Advanced Flying Tecnologies社は生き残れるか?
漢字の社名は株式会社 先進飛行技術でしょうか? Porterの大本のAFT社の動向が気になります. AFT社は僕も空想の中で関わってきたのでAFT社のフレイル燃料対応Porterがどこまで底力を出せるか見守ってゆきたいと思います.
ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^