どーも,竜太です.
今回は基本的未来制御法の小さな改善点を見つけたのでご報告します. 考え方は「未来から送られてきた情報の内容は取得せずに送ってきた事実だけを観測する」です.
基本的未来制御法のおさらい
もう何度もご説明しましたが,ここでもう一度基本的未来制御法についておさらしておきましょう. 未来においてシュレディンガーの猫を殺したいとします.(猫じゃなくても何でもいいです.) このとき,未来において猫が死んでいたらをタイムマシンで過去に送り, 未来において猫が生きていたらをタイムマシンで過去に送ります. すると現在は,重ね合わせ状態,
になるので,未来からが送られてきた場合だけ観測しないでに書き換えておくと 未来は自動的に猫が死んでしまうことになるわけです. これが基本的未来制御法です.
基本的未来制御法の肝は“観測しないこと”
ここで基本的未来制御法がなぜうまくいくのか考えてみましょう. ポイントは未来から送られてきた値を観測しないで強制的にに変えてしまうことです. この観測しないというのが最も重要でここを観測してしまうと, 全く基本的未来制御法は機能しなくなってしまいます. しかし,これでは未来からかが送られてきたことすら分からなくなってしまいます.
未来から値が送られてきたことだけなら公開しても良い
そこで次のような改良案が浮かびます. 未来からが送られてきたかが送られてきたかまで公開して観測すると完全にもつれは壊れてしまって, 基本的未来制御法は機能しなくなってしまいますが,もし,“中途半端に“情報を公開したらどうなるかと考えます. 具体的には送られてきた値それ自体ではなく,送られてきた事実だけを観測するのです. こうするともつれは壊れませんのできちんと基本的未来制御法は機能し続けるはずです. しかもこのとき,基本的未来制御法が機能しない状態である,未来からなにも送られてこない状態を判別できます. こうして僅かながら基本的未来制御法が改善されました.
こうして基本的未来制御法の切り分けができるようになった!
これにより,基本的未来制御法が機能したうえで想定外だったのか, そもそも基本的未来制御法が機能していないのかが容易く判別できるようになりました. 僅かとは言え前進です.
ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^