竜太のテクニカルメモ

物理やへっぽこなゲーム作りについて易しく解説するよ

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素晴らしきプラスチック文明

竜太です,どーも.

今回は世界の流れと逆行しているように見えますが,プラスチック文明の素晴らしさについてお話します. これにより,うまくいけば2120年頃までは金属資源の枯渇を防げるかもしれません. 環境問題・資源問題に関心のない方にはつまらないことのように映るでしょうが,持続可能な社会を作るには必須の社会政策です.

プラスチックは悪者か?

プラスチックというと,例えばプラスチック製家具は木製家具より安っぽく見えるしプラスチックごみは海洋汚染の主要な原因になるなど, プラスチックは近年とみに嫌われています. また,プラスチックは再利用化があまり進んでいない資源であるということもあり プラスチックの使用を減らそうという運動も出てきています. しかしプラスチックは本当に悪者なのでしょうか?

金属資源はあと30年で枯渇する!

以前お話したのですが,実は主要な金属資源はこのままのペースでいけば2050年までにすべて枯渇してしまいます. この中には原則的にスチールやアルミなども含まれています. それにもかかわらず,私たちはスチール缶やアルミ缶の飲料や缶詰を使用しています. ある程度再利用できるとは言え100%の再利用は不可能であるにもかかわらずです. また,プラスチックで作ることもできるハンガーや椅子なども金属製は多いです. 早急に使用を停止するなどの対策が必要です.

プラスチックはエタノールから生成できる!

さて,金属の枯渇が心配なのは分かりましたが,こんな声も聞こえてきそうです.

「金属だけでなく石油だって枯渇するじゃないか!」

正しい判断です.実際このままいけば石油も数十年で枯渇します. これでは金属製の製品をプラスチックに置き換えるだけでは資源の枯渇対策になりませんね. 一体どうすればよいのでしょうか?

実はプラスチックはエタノールからも作れるし,石油からよりもむしろエタノールから作る方が簡単なのです. そしてエタノールは若手の環境学者の村木風海氏のひやっしーと呼ばれるCO_2からエタノールを生成する装置で自然エネルギーだけで作ることができるのです. 温暖化の主要な原因であるCO_2から自然エネルギーだけでエタノールやプラスチックが作れるなんて夢のようだとは思いませんか?

ストローは紙,カテラリーは竹製が良い

ただし,プラスチックにもほぼ生分解しないという欠点があるため,ストローなどに使ってしまうと野鳥やウミガメが飲み込んでしまったりして大変重大な被害が出ます. このためストローは生分解する紙製などが良いでしょう.また使い捨て食器類は竹製が望ましいでしょう. というのも,竹は木より成長が早く短い時間で少ない労力で大量の資材が得られるからです. それでも竹や紙などでは加工の限界や強度の問題などがありますから,やはりプラスチックの使用を中心に考えるべきでしょう.

ほとんどのものは金属でなくプラスチックで作れる!

自動車部品なども含めて,現代の技術を使うと,実は身の回りにあるほとんどのものはプラスチックで作ることができます. プラスチックはCO_2からもつくれますし,糞尿からアンモニアと一緒に大量に作ることができます. 糞尿から作るエタノールやプラスチックは本当は十分に衛生的なので安全なのですが,気分の問題もあるので,注射器等に使用するのは抵抗があります. しかしその場合でも,人が口にしたりしない部分ではこれらのエタノールやプラスチックを例えば燃料にするなどが考えられます. こうしてプラスチックは自然エネルギーだけから作れる夢のような資源であることが分かると思います.

プラスチックの使用を進めないと地球資源はすぐに枯渇する!

ここまでお読みになった方は分かると思うのですが, 自然エネルギーだけで作れるエタノールアンモニア,プラスチックなどは工夫次第ではほぼ枯渇しない資源にできます. 一方の金属資源はもう数十年で枯渇しそうです. この違いはプラスチックが元素ではなくて有機物であるのに対し,金属資源は原則的に元素だからです. 有機物は生命が30億年間絶滅せずに繁栄できたように,そう簡単には枯渇しないものなのです. プラスチックは安っぽいなどのイメージもあり,特に嫌われていますが,どれだけ大事であるか分かっていただけたと思います.

ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^


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