竜太のテクニカルメモ

物理やへっぽこなゲーム作りについて易しく解説するよ

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本当の反重力の実際の作り方が分かった!

竜太です.ども.

今回は驚くほど簡単に反重力装置が作れる方法が分かりましたのでご紹介します. なお,数学者のカントールは実数の濃度が自然数の濃度より大きいことを証明したとき,

「私はこの証明を理解するが信じない」

とのことを述べましたが,僕は

「僕は反重力装置の原理をある程度理解するが信じ切れていない」

ことを告白します.

反重力はカルブ・ラモン場

以前反重力についてお話したときに重力は計量の対称性からやってくるグラビトンという対称テンソルで表される粒子が媒介し, 逆の相互作用である反重力はカルブ・ラモン場という反対称テンソル場で表される粒子によって発生するとご説明しました. しかし,カルブ・ラモン場の具体的な発生方法はそこでは分からず説明はできませんでした. 今回驚くほど簡単なカルブ・ラモン場の発生方法が分かりましたのでご紹介します.

カシミール効果

真空中で2枚の金属板を接近させるとその間には量子力学から想定される通り,決まった波長の仮想光子しか存在できなくなるため, 外側より,真空のエネルギーが低くなります.このため2枚の金属板は引き合います. これを静的カシミール効果と呼びます. ja.wikipedia.org

カシミール効果の解釈

カシミール効果は通常場の量子論で考えますが,場の量子論では現在のところ重力の量子化に成功しておりません. しかし,通常重力は他の力よりけた違いに弱いので無視できると考えるのが通常の物理学者です. 今回僕はカシミール効果において重力を無視しない方が,ずっと面白いことに気づきました. 実はカシミール効果は弦理論で考えるとグラビトンとカルブ・ラモン場が両方飛び出し, グラビトンは閉じ込められるのに対し,カルブ・ラモン場は放射されうることに気づきました. 荒唐無稽な単語を並べて大変難しいことを言って人をけむに巻いているように思えることでしょう. 僕もそこまでの核心はないのですが,これが事実だとすると2枚の板(素材はなんでもよい)を真空中で水平において接近させるだけで秤のメモリは若干小さく出るはずです.

カシミール効果は積層させたプラスチック板で良い

実はカシミール効果は金属板だけでなくプラスチック板でも起こせます. しかもその方がずっと軽いので重さが軽くなる効果を実感しやすいはずです. また,コンデンサーと異なり,板全体に渡ってつがいの板と接触してはならないというわけでもありません. 例えば,縦横10マスの区画からなる板の1マスを柱にしてしまっても99%分の反重力は発生できます. したがってつがいの板をできるだけ接近させて接触させないために柱を沢山立てておけば十分大きな反重力が確かめられるはずです. これをさらに1000層ぐらい重ねれば空中に浮くことすら可能かもしれません. もちろんこの1000層は真空中に閉じ込めておく必要があります.

エネルギー保存則に矛盾してないか?

空中に浮くというときっと,

「それはエネルギー保存則に矛盾しているはずだ!」

という声が聞こえてきそうです. しかしカシミール効果がもたらす浮力はポテンシャルの変更によるものなのでエネルギー保存則には反さないと考えられます. この辺は混乱しますね. 例えばヘリウムガスの入った風船は空中に浮くのはエネルギー保存則に反しているのか? とか,磁石に鉄がくっついている状態はエネルギー保存則に反しているのか? を考えるとイメージしやすくなります.

積層プラスチック板を水平に置くと空中に浮揚し,垂直に置くと落下する

この反重力が最も大きくなるのが,水平に置いた場合で,垂直に向けると浮力はゼロになって元の重さになります. このため浮かしたり沈めたりが角度調整でできます.

超弦理論を使用しない計算

1枚当たりxグラムで1平方メートルのプラ板があります. これを真空中で2枚接触させて水平に置いたときの重さは当然2xですが, これを1ミリメートルだけ離したとき軽くなった浮力をyグラムとします. このとき,当然y > 2xで空中に浮きます. そこで今度は状況をより実際的にしてみましょう. プラ板の面積をS平方メートルにとり,真空容器の重さをMグラムとします. また,プラ板N枚1ミリメートルの間隔で空けて真空容器内で設置します. するとこのとき,接触していた時の重さは当然NSx + Mですが, 離した時の重さは(Nx -(N-1)y)S + Mになります. これより,浮力は条件 (Nx - (N - 1)y)S + M \lt 0より, y > \frac{Nx + \frac{M}{S}}{N - 1} のとき空中に浮くことが分かります. 今間隔を単純のため1ミリメートルとしましたが,これを0.05ミリメートルのときの値をyと置けば, この公式はそのまま使用できます. この公式より,xが小さく,SNが十分に大きければ小さなyの値で空中に浮けることが分かります. つまり,積層の積み重ねを極限まで増やし,プラ板の面積を大きくとり,さらにプラ板の極板間をできるだけ小さくとればよいということです.

番外編~カシミール斥力というものもある~

これは以下を見てください: news.mynavi.jp

僕もそこまでの核心はない

ここまで見てきたのですが,あまりにも単純な構造なのでなぜ今まで発見できなかったのかと疑問に思うことでしょう. 実は僕もそこまでの自信はありません. ただ,書いておかないとまずいはずなので書いておきました. これが本当だとすると反重力は思ったより劇的に安く,しかも単なるプラスチックでできることになります. 究極にエコな装置と言えるでしょう.

ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^


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