竜太のテクニカルメモ

物理やへっぽこなゲーム作りについて易しく解説するよ

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タイムマシンを使ったチェス必勝法

暑い日が続きますが,皆さんどの様にお過ごしでしょうか?

ども,竜太です.

今回は久しぶりにタイムマシンに関して大きな発見がありましたので,ご報告いたします. それはタイムマシンを使ったチェス必勝法です.

基本的未来制御法でもある程度は勝てるが・・・

基本的未来制御法で将棋で勝ちたかったとしましょう. 一体どうすれば良いでしょうか?

これは未来で将棋に勝った世界からBoolean = trueを過去に送り,負けた世界からBoolean = falseを過去に送るようにすると 過去はベル状態

| \mathrm{true} \rangle_{タイムマシン}\otimes | 将棋に勝つ \rangle_{事件} + | \mathrm{false} \rangle_{タイムマシン}\otimes | 将棋に負ける \rangle_{事件}

という状態になるので,観測しないで強制的にBoolean = trueに収束させると,未来は必ず将棋に勝つというものでした. これはこれで有効な方法に見えます. それではこのやり方で藤井竜王に将棋で勝てるのでしょうか?

実は藤井竜王に勝つとなると基本的未来制御法でもかなり難しいかもしれませんし,万が一勝ったとしても,藤井竜王の体調不良が原因で竜王が負けるなどが 起こりえて,ちっともハイレベルな試合にならないかもしれません. つまり問題点は2つあります:

  1. そもそも勝てない可能性が高いこと
  2. 勝ったとしても藤井竜王の体調不良などが原因でハイレベルな戦いにならないことが予想されること

いずれにせよ,勝ったとしても相当不自然なことが起こることが予想されます. これをもっと自然な勝ち方,あるいはハイレベルな試合をしながら勝つ方法はないものでしょうか? それが今回の方法です.

基本的未来制御法を一手ごとに逆順で用いる

まず,チェスの試合を逆順に勝ったところからスタートします. 自分が先手でも後手でもよいのでチェスに勝った状態をtrue負けた状態をfalseとすると この値を一手前の盤面の状態の過去へ送ります. すると一手前の盤面の状態はあと一手で勝てた状態と勝てなかった状態の重ね合わせ状態になりますので, この状態を観測しないで強制的にtrueに収束させます. すると,盤面はあと一手で勝てる状態になるわけです. このとき,未来の最後の一手を過去に送っておくと,次にどの手を指せば勝つかがハッキリします. ここまでで,最後の一手が分かり,確実に勝つ状態が確定するので,今度はこれをさらに過去にtrueを送るようにします. このとき,指した手も同時に送るとさらにさかのぼって重ね合わせ状態ができるので,今度もまた観測しないでtrueに収束させます. そうすると,2手前には次にどの手を指せば勝つ1段階前になるかが分かるので,あとはこれを帰納的に繰り返して,チェスを指す前まで戻せばよいことになるわけです.

これで勝つための手順の列ができますので,確実に勝つことができるわけです. これをここではタイムマシンを使ったチェス必勝法と呼ぶことにします.

チェス以外でも勝てる!

実はこの方法,ターン制ゲームなら何でも勝てる可能性が高いです. したがって,五目並べ,オセロ,将棋,囲碁,ポーカー,麻雀などなんでも応用ができるのです. つまり,タイムマシンを使ったチェス必勝法はタイムマシンを使ったターン制ゲーム必勝法でもあったわけです. ほぼ何でも応用ができて素晴らしすぎますね!

タイムマシンはどこまで有用か?

こうしてみると,タイムマシンは実は恐ろしく便利なツールであることが分かります. タイムマシンについてまだ発見できていないことは数多くあると思われるので今後の展開が楽しみです.

ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^


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