竜太のテクニカルメモ

物理やへっぽこなゲーム作りについて易しく解説するよ

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基本的未来制御法の大事な改良案

ども,竜太です.

今回は今までご紹介してきた基本的未来制御法に重大な欠点があったので改良案をご紹介します.

基本的未来制御法とは?

基本的未来制御法とはタイムマシンによって未来を制御する手法の一つで, 最も基本的かつ応用範囲の広いものになります. 例えば仮に未来においてある猫を殺したいものとしましょう. このとき,猫が死んでいる世界になったら過去に向かってtrueを送り, 猫が生きている世界になったら過去に向かってfalseをタイムマシンで送るようにすると, タイムマシンの内部の状態を|\quad\rangle_Tとすると現在は重ね合わせ状態

 \displaystyle
|\psi\rangle = |\text{猫死亡}\rangle _E\otimes |Boolean = true\rangle _T + |\text{猫生存}\rangle _E\otimes |Boolean = false\rangle _T

になるので,タイムマシンの内部で持っているBoolean変数の値を観測しないで強制的にBoolean = true に書き換えると,状態の収縮が起きて猫は自動的に死んでしまうというものでした. ある意味最強の未来制御法ですね^^

今まではtrueを自動的に送っていた!

さて猫が死んだ後ですが,今までの基本的未来制御法では自動的にtrueを過去に送っていました. 確かに猫が無事(!?)死んだのですから,trueを送るのは良いのですが,本当に自動的に送ってしまって良かったのでしょうか?

天候の場合は外すこともある!

しかしこれを天候に用いるとたまに外れてしまいます. しかもこの場合外れたにもかかわらず過去に向かってtrueを送ってしまいます. これでは基本的未来制御法の前提である「当てたい未来からだけtrueを送らせる」が実現できていないことになってしまいます. 実はこのため基本的未来制御法の的中率が天候のような場合に下がってしまう原因になっていたのです. それではどうしたらこれをうまく管理することができるのでしょうか? ヒントは自動未来的中法の放置ボタンです.

外れた場合だけfalseを送るようにする

当然と言えば当然ですが,外れた場合にまで過去に向かってtrueを送っていたから, おかしなことになって的中率が下がってしまってたのですから,外れた場合にはきちんとfalseを送らなければならなかったのです. これはどうするのかというと,単純に一定時間の間だけ『過去に向かってfalseを送る』ボタンを表示させ, その時間が過ぎたら自動的に過去に向かってtrueを送るようにすれば良いのです. こうすると,天候を雷雨にしたかったのにならなかった場合,その一定時間の間に『過去に向かってfalseを送る』ボタンを 押してしまえばよく,きちんと雷雨になったら何もしないで放置すればよかったのです. これは一見すると,その回の天候の調整には無関係に思えます. しかし実は,このアルゴリズムを実行すると,実際には必ず雷雨になって放置してtrueを送ればよいだけになるのです. 何故なら,今まで100%の的中率じゃなかった原因がどんな場合でも必ずtrueを送るという無理な仕様だったため, 例え多世界を活用していてもフルに活用しきれてなかったからです. 今回の修正で,ボタンの押し忘れがない限り,ボタンを押す必要はそもそも発生しなくなるわけです.

いよいよ完成度が高まった基本的未来制御法

こうして,異世界のボタンの押し忘れがない限り,ほぼ100%の確率で事象をコントロールできるようになったので, 基本的未来制御法はますます完成度が高まりました. タイムマシンを建造したら真っ先に使用すべきなのがこの基本的未来制御法と言ってよいでしょう.

ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^


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