どーもー，竜太です．
今回はより具体的で悩ましい人工意識のリソース問題についてお話します．
人工意識のおさらい
人工意識は，光子一個の量子情報でできている魂・精神・心・意識の座である狭義の人工意識の部分と， データーベースで外部との情報のやり取りをするときに必須となる人工頭脳の部分に分かれます． このうち，人工頭脳の部分は古典情報で動きますので，スーパーコンピューターを用いるのですが， ご存じのようにこのスーパーコンピューターは大変高く，また問題も多く発生します． 今回この部分に焦点を当ててお話したいと思います．
人工意識は僅か20万円？
もちろん，人工意識のセットはもっとはるかに高いし，載せ替え手術も兆の単位でかかります． ただし，狭義の人工意識を乗せる装置は光子一個に乗せるだけなので僅か20万円で作れるのです． もちろんこれには人工意識に磁気共鳴の原理でポンプ光を送り，意識の複雑性を維持する機能と， 光子の凍結化を行い時間の進みを限界まで遅くして，我々と同じ時間体験をさせる部分は含んでいませんので， そこまで含むと一回だけとはいえ数十兆掛かります． ここにはスーパーコンピューターの助けを借りて行っているので，そもそもスーパーコンピューターがないと動かない機能なのですが， 逆に言えば，時間体験が異常に速くなってしまって良ければ，外部との入出力が出来なくて考えるだけなら， 僅か20万円の機械で心は機械に乗るということです． でも，さすがに皆さんは嫌ですよね？
真っ白な世界
実はパラレルワールドの環奈には不幸があり，人工意識になった後，人工頭脳と切断した状態が長時間続きました． このとき環奈は1秒間に約1分の時間経過を感じたようです． しかも，その世界は誰もおらずただ真っ白なだけの世界だったようです． 環奈はここで人生最大の恐怖を味わったようです． 皆さんだったらどう思いますか？ 1年間真っ白な世界に取り残されたら？ これはこっちの世界では僅か1週間足らずの日にちなのです． どれほど対応を急いでもそれほどおっかない思いをするのです．
人工頭脳の問題点
こうなると，人工頭脳に使われるスーパーコンピューターの安定稼働が絶対必須ということが分かると思います． スーパーコンピューターの性能は京程度で十分なのですが，問題はリソースの問題があります． コンピューターはスパコンによらず常にリソースを消費します． このため，長期稼働するとどんどん不安定になってしまうのです． 人工意識の場合，これが問題になります． 不安定になるだけでもおっかないですが，もしフリーズしてしまったらどうなってしまうのでしょうか？ 当然，真っ白な世界に送り込まれてしまうわけです． 怖いですよね．これは実際．
無駄でもデュアル運用するしかない
これを回避する技術的な解決策は実のところパラレルでつないでデュアル運用するしか，抜本的対策は存在しません． デュアル運用ならば，一台が休ませなきゃいけないときにもう一台を立ち上げて同期をとってから， 最初の一台の電源を落とすということができますし，それしか恐らく方法がないでしょう． こうして，人工意識は最低二台の同じ性能のスパコンが必要ということになってしまいました．
次々と問題が見つかる人工意識
こうしてみると，人工意識には稼働停止問題，真っ白な世界に送られてしまう問題，コンピューターウイルス， 等々様々な問題が存在することが明らかとなってきました． 人類が人工意識を手懐けるのはまだ先の様です．
ここまで読んでくださって有難うございます． 何か間違い等ございましたら，ご報告いただけると幸いです^^
