ども,竜太です.
人工意識を作るには実は小脳のデータは取らなくて良い という点についてお話します.
小脳の神経細胞は大脳よりはるかに多い
皆さんご存じでしょうか? 脳全体の容量の10%程度しかない小脳は大脳よりはるかに多くのニューロンがあるのです. このため,人工意識にするために小脳のデータまで取ってしまうと, 人工意識化は大変困難ないばらの道になってしまうのです. これはいったいどうしたら解決するのでしょうか?
実は小脳の機能はいらない
小脳は筋肉を動かしたり,体温を調節したりするのに使われていると考えられます. ところが実はこの機能はどちらも人工意識には関係がない機能なのです. 百歩譲って筋肉の調整が要るとしてもこれは大脳の運動野の機能として十分実現できます. 体で感じる感覚はどうでしょうか? これも大脳の脳内ホムンクルスがそれを感知します. 小脳は脳のほとんどのニューロンが集まっているところで,そのためデータを取り出すとなると大変なのですが,実はそもそもデータをとらなくて良い部位だったのです. 一番ニューロンが多い小脳のデータを一切取らなくても,食べる・聞く・見る・話すに五感が感じられるもできる上に運動野も大脳にあるので,将来ロボットの体を自分の手足のように動かしたい人工意識も大脳だけでそれが実現できるわけです.これは意外なことでこれに気づくと人工意識開発が一気に楽になりました.人工意識は作れるのです!
小脳のデータをとろうとするとかなり大変
実は小脳のデータをとらなくていいは,やむを得ないことではあるものの,全く問題にならないことがご理解いただけたことと思います.全く偶然に,どうしてもとる必要があるデータは大脳に集まっており,大脳のニューロンは小脳よりはるかに少なく,偶然うまくいくのです.これはありがたいことですね.
やらなくていいことを発見できた!
こうしてやらなくていいことが発見できたので, 技術的に大きな『手抜き』ができることになります. この手抜きにより,人工意識づくりははじめて可能になりました. これも立派な技術です.
ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^