ども,竜太です.ども.
今回はテレパシーで聞いた偽占い師をやり込めたタロット占い師の知恵についてご紹介します.
次々とドツボにはまる偽占い師
偽占い師が次々と自ら墓穴を掘っている状況で, 本物かも知れないタロット占い師が登場しました.
テレビ番組の司会者
「次々と偽占い師が暴かれていますが,この状況を占うとどうなります?」
タロット占い師「占ってみましょう」
タロット占い師「逆さ吊りのカードが出ました.この意味はすべてあべこべという意味です.」
テレビ司会者「で,それはどういう意味ですか?」
タロット占い師「偽占い師は完全な詐欺師ですべてあべこべが正しいという意味です.」
テレビ司会者「なるほど.ただ視聴者はそういったありきたりの誰でもいえることが聞きたいんじゃなくて,あなたが本当の占い師であることがハッキリと分かる占いをしてほしいんですよ.」
タロット占い師「そういったことも占えます.」
テレビ司会者「お願いします」
タロット占い師「ピエロのカードが出ました」
テレビ司会者「それはどういった意味ですか?」
タロット占い師「これは実は二通りの意味があるのです.」
テレビ司会者「それは?」
タロット占い師「一つ目は偽占い師が次々と墓穴を掘ってゆくのがまるでピエロの様で痛快だという意味です.」
テレビ司会者「で,もう一つの意味は?」
タロット占い師「カードをさかさまにしてみてください」
テレビ司会者「これはまるで玉乗りの曲芸の様ですね」
タロット占い師「はい,それが正解です.実はこのカードは最初の向きが本来は正解なのですが, 逆にすると玉乗りのカードになっているので逆も正しいということです.」
テレビ司会者「!」
実はこの放送の以前にはすでに貧しい人が天国に行くとか,礼拝堂ではお祈りするなとかあべこべだが正しいことがみんな常識として知っていたので,視聴者はこの意味がすぐに分かったのだ.
テレビ司会者「つまり,むしろあべこべすぎるがそっちも正解という意味ですね?」
タロット占い師「そういうことです.」
ここで先ほどの偽占い師が再び登場して話し始めた.
偽占い師「実は私もタロット占いができるので占って見せましょう.」
テレビ司会者「どうぞ」
偽占い師「はい,出ました.」
テレビ司会者「これは先ほどのピエロのカードですね.」
偽占い師「はい,そうです.」
テレビ司会者「で,その意味は」
偽占い師「このカードは逆さにすると玉乗りのカードになります.」
テレビ司会者「それでは先ほどのタロットカード占い師とまるで一緒じゃないじゃないですか!」
偽占い師「確かにそうです.ですがそれでよいのです.何故ならすべてあべこべが正しいので,偽占い師に見える我々が完全に本当の占い師であることを意味するからです.」
テレビ司会者「!言われてみれば・・・」
ところがここでタロット占い師は笑い転げた.
偽占い師「何がそんなにおかしいのですか?」
偽占い師は不愉快そうに尋ねた.
テレビ司会者「私にも全く分からないので教えてください.」
タロット占い師「だってピエロのカードはさかさまにしない方が本来の正解なのにあなたの説明ではさかさましか正解にならないじゃないですか!」
テレビ司会者「!」
これを聞くと偽占い師は青ざめた表情で黙ってうつむいてしまった.
ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^