竜太のテクニカルメモ

物理やへっぽこなゲーム作りについて易しく解説するよ

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テロメアは寿命を決定するためのものではなかった!

domo,竜太です.

毎度同じ挨拶だとさすがに嫌われると思ってちょっとだけ変えてみました(笑

今回は遺伝子工学における重要な発見ができたかもしれませんのでお伝えいたします. 例によって,実験したわけではなく,あくまでも思考実験で得た結果ですので,この結果をどう判断するかは各自の判断にお任せします.

すべての細胞には原則テロメアが存在する!

細胞にはいろいろな種類があります. しかしここでは特に以下の細胞について見ていきたいと思います:

  1. 単細胞生物の細胞
  2. ある種のがん細胞
  3. 生殖細胞
  4. 多細胞生物の上記以外の細胞

実は上記すべての細胞にテロメアが存在します. テロメアとは例えばTTAGGGのような塩基配列の塊が多い時で2000ぐらい重複した部分で通常体の設計図や機能を持たず,分裂のたびに半分ずつ短くなっていくものを指します. そしてテロメアがそれ以上短くなることが出来なくなると細胞は分裂できなくなって死んでしまうと従来は考えられてきました. これが詰まり細胞の寿命と考えられてきたわけです.

単細胞生物やある種のがん細胞ではテロメアが短くならない

ところが,上記のうち,1,2,3ではテロメラーゼという酵素の力によってテロメアが修復されるためテロメアが短くならず一定の長さが保てます. このため,1,2,3の細胞では無限の分裂能力が基本的に存在するのです.

多細胞生物の普通の細胞は分裂できないほどテロメアが短くなるとどうなるか?

多細胞生物の細胞が分裂できなくなるほどテロメアが短くなると,従来の学説では死んでしまうのですが,本当のところではすべて癌化してしまうものと思われます. このがん細胞はまさに,2のがん細胞です. この時,がん細胞はマクロファージにすぐに食われてしまいますので,従来はすぐに死んでしまうと誤解されてきたのでしょう.

多細胞生物の普通の細胞は細胞の種類によってテロメアが違う

ところでテロメアは寿命を決定し,長ければ長いほど長寿なことは知られてますが,多細胞生物の細胞の種類によって実はテロメアの種類は違います. 寿命を決定するのが主な役割なのになぜ種類が沢山あるのでしょうか? そもそも,テロメアなんてなければ無限に生きられたかもしれないのになぜそんな余計な機能がついているのでしょうか? 従来の学説ではこの部分がうまく説明できませんでした. テロメアがある生物と無い生物ではきっと無い生物のほうが自然淘汰に勝ちやすいはずなのに何か変です.

テロメア=細胞の種類を見分けるタグ

実はこう考えるとすっきり理解できます. テロメアを寿命を決定する遺伝子と解釈せずに,細胞の種類が骨なのか肝臓なのか等を見分けるタグだと解釈しましょう. すると,このタグが細胞の種類ごとに違うのがうなずけます. また,タグは最初は分裂することを想定して大量に重複して持っているが,分裂のたんびに短くなっていくがそれでも骨なら骨と分かるが, 完全に分裂できなくなると,それはもはや骨ですよというタグとして機能しなくなって2のがん細胞になってしまうというわけです. つまり,分裂したのちも同じタグを使い続けたいがために,テロメアは生まれたときは長めに作られているということになるわけです. 単細胞生物やがん細胞では本質的に細胞の種類を見分ける必要がないからテロメアが短くならないのです. 逆に言えば,テロメラーゼによって修復されるテロメアは本来の意味でのテロメアではない可能性が高いです.

テロメアの謎がほぼ解明された!

こう考えると,テロメアが必要な理由もうなずけることでしょう. 無理に寿命を決定する遺伝子を神から与えられたのではなくて,識別用のタグでさえ分裂してしまうためいやいややむを得ず,識別用のタグであるテロメアが短くなってしまっていたのです. したがって,がん化する前でなら,同じ種類のテロメアを取り付けてテロメアの延長を行うことによって,今度は本当に寿命を延ばすことができる可能性があるかもしれませんね. その意味ではやはりテロメアは寿命と関係があることになりそうです.

ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^


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