竜太のテクニカルメモ

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反重力革命~ランドール機構の驚異~

ども,竜太です.

今回はリサ・ランドール博士によるこれまでと全く違った反重力方式である『ランドール機構』 について概要だけ聞いたのでお話します.なお,完全に理解できたわけではないので概要だけになってしまうのが残念ですが, 今のところ仕方ありません.

竹内機構のおさらい

世界で初めて実用的な反重力を開発したのは日本の竹内薫博士で博士は『竹内機構』という反重力の基本的な方式を考えました. 今回ご紹介する『ランドール機構』の理解にはまずこの竹内機構の理解が必須ですので,以前僕が書いた以下の記事を先にお読みください. lagrangian.hatenablog.com この記事を読んでいただければ分かる通り,反重力はマクスウェル場というありふれたもので作れるすでに当たり前の技術であることが 分かります.

竹内機構とあべこべに考えてみる

竹内機構では反重力のかなめであるカルブ・ラモン場である反対称テンソル場は反重力船で発生させていました. つまり反重力の発生元は反重力船だったわけです. いかにも当たり前ですね. しかし当然ながら小さな反重力船が大量のカルブ・ラモン場を発生させることは限界があるし, 発生したカルブ・ラモン場はかなりの部分が地面を構成する物質と相互作用しないことになってしまいます. このため原理的に竹内機構の反重力装置はエネルギーをたくさん使う割にあまり大きな反重力を発生させることができませんでした. この点を根本的にあべこべに考えて反重力装置の性能を飛躍的に向上させたのが,超弦理論の研究者のリサ・ランドール博士でした. ランドール博士によって考えられた機構には早速『ランドール機構』と名付けられました. それでは一体ランドール機構のどこが竹内機構とあべこべだったのでしょうか?

ランドール機構

竹内機構では反重力装置で発生したカルブ・ラモン場は地面と相互作用して初めて反重力の浮力が得られました. しかし反重力装置で発生させることができるカルブ・ラモン場は量に限界があり,そのためこの方式では 大きな反重力を得ることが大変難しいのでした.ここで発想の転換をしてみましょう. もし仮に反重力船の側を反重力の発生源ではなく受け取り側であるとしたらどうなるか? と考えてみるのです. すると実に驚くべきことが分かります. 実は反重力船と地上の間には地上の側から大量の仮想光子が出ていると考えることもできます. もしこの地上から出ている仮想光子を余すことなく使うことが出来たらどうなるでしょうか? 地上は大量の大地から反重力船よりはるかにはるかに広大な広さと規模で大量の仮想光子が出ていると考えることができます. この仮想光子は反重力装置と相互作用するものも大量にありますので,あべこべに反重力の源であるカルブ・ラモン場の受け取り側と解釈すると, これらの大量の仮想光子と反重力船の反重力装置が実効的に相互作用すれば十分であることになります. つまり,ここで必要となるのは反重力の発生源であるカルブ・ラモン場の生成ではなく,むしろカルブ・ラモン場の利用が必要ということになるわけです. 幸いにして広大な大地から,反重力装置に向かう経路は大量に存在しますので,経路積分の値も莫大になります. これにより,莫大なエネルギーの投入をすることなくごくわずかなエネルギーで大きな反重力である浮力が得られるのです. かなりあいまいな説明で残念ですが,量子もつれ状態の仮想光子から反重力装置を用いて仮想でない光子を生成するところは竹内機構と一緒です. これにより竹内機構の約100万倍の効率を得ることができるそうです.

ランドール近似法と一緒に使う

このようにランドール機構は竹内機構より約100万倍も効率が良いので, 計算が大幅に簡単になり,装置も安上がりで単純に作れるランドール近似法と一緒に用いると,性能は若干落ちてしまうものの大変安くて効率の良い 反重力機構ができます. ランドール機構により,ランドール近似法が大幅に有用な技術として蘇りました.

反重力の標準方式が生まれた!

こうして『ランドール機構+ランドール近似法』という方式が現在考えうる最良の方式であることがハッキリしました. 日本の竹内の方式が使われなくなってしまう点は残念ですが,反重力技術は飛躍的に進歩したと言ってよいでしょう.

ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^


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