竜太です．どーも．
今回は元素を表す漢字を新たに作り，元素一つ一つを漢字一文字で表す案についてご紹介します．
メンデレーエフの周期表に基づき漢字を決める
元素の周期表には縦の集合である族と横の集合である周期があります． したがって周期，族の順に決めれば，周期が行列の行，族が行列の列に対応し，元素を一意に指定できます． そこでそれが元素であることを表す文字を用意すれば，左に周期，右に族の文字を当て，冠に元素を表す文字を当てれば 漢字一文字で周期表の元素を一意に決められます．
この方式のどこが優れているか？
まず漢字を見た瞬間にその元素が周期表のどの位置にいるかがすぐわかります． また，周期の若い元素はよく使いますので，簡単な記号を用いれば軽い元素ほどやさしい漢字で表せます． 例えば元素を表す字を横棒の冠とし，周期をゼロから始まるアラビア数字，族をゼロから始まるアラビア数字にA,B,C,D,E,F,G,H,を追加した18進数数字とします． ただし，メンデレーエフの周期表は希ガスが18族になっていてあまり合理的でないため，希ガスは0族に移動します． こうしてすべての元素が，冠に横棒一本，偏に周期を表す0から始まるアラビア数字，つくりにゼロから始まるアラビア数字にA,B,C,D,E,F,G,Hを追加した18進数数字 で表せることが分かりました．
この方式でも架空の元素ができてしまう！
ただし，この方式では実在しない元素を文字の組み合わせによって作ることができてしまいます． 例えば33はマグネシウムの右隣の元素ですが，存在しません． 架空の元素の生成を簡単に防ぐ方式は恐らく存在しないでしょう． ちなみに00に横棒冠で中性子を表します．
これって漢字か？
確かに一見漢字に見えませんね．アラビア数字も混ざってますし，アルファベットも混ざってますから． しかし，明らかに表意文字の特徴をうまく使ってますし，近代的とはいえ漢字の一種と呼べそうです．
ここまで読んでくださって有難うございます． 何か間違い等ございましたら，ご報告いただけると幸いです^^
