竜太のテクニカルメモ

物理やへっぽこなゲーム作りについて易しく解説するよ

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神の目線判定実験の解

ども,竜太です.どーも.

今回は多分信じることが不可能な実験の解について検討します. 題して『神の目線判定実験の解』です.

基本的未来制御法?

基本的未来制御法とは猫が死んだ未来からtrue,生存している未来からfalseを 送ってもらって,観測しないでtrueに収縮させると猫が死んでしまうというものです. ここで,猫が死んだあと過去に向かってtrueを自動で送ると,trueを入力したのは自分ではなくプログラムが入力したことになります. しかしこれで本当に良いのでしょうか?

誰も死んだ猫を観測していない

プログラムが猫が死んだ世界からtrueを送っているわけですが,実はかなりおかしなことが起こってます. そうです,プログラム自体は猫が死んだかどうか観測するセンサーとかはついていないので,絶対に猫が死んだかどうか 判定できないはずなのです. それにもかかわらず猫が死んだ場合だけtrueを過去に送っていることになります. この原理はいったいどうなっているのでしょうか?

神の目線を仮定する

そこで少し信じがたい仮定ですが,神の目線を仮定します. 神のような存在が,猫の生き死にを観測してtrueを送らせているという仮定です. これで全部説明がつくわけでは今のところありませんが,誰が観測したのか,は説明がつきます. ただし,この仮説が正しいかどうかはこの実験だけでは分かりません. 非常に深い内容がある実験結果に一体こんな簡単な仮定でいいのか疑問を抱くでしょうが, そもそも,実験的にこの仮説が正しいのかどうか,峻別できなければ,カール・ポパー反証可能性の原理から言って, 科学的仮説とはみなせません. 一体このことを峻別する方法は存在するのでしょうか?

大きな掛け算を実行する

神の目線仮説を実証するには神しか知りえないことを利用するのが理想的です. しかし,そんなものはあるのでしょうか? 例えば量子乱数発生器で乱数を発生させ,表示窓に表示しないなどはどうでしょうか? タイムマシンで乱数が発生した後の世界で表示窓の電源を入れないで実験し, 表示が見えない世界から発生した乱数を当てさせるというものです. そしてあとでタイムマシンで送られてきた数値と電源を入れた表示窓に表示された数が一致すれば神の目線があると判定するものです. この実験は一見すると良いようですが,一つ欠点があって,それは乱数は,表示窓に電源を入れる前までは,重ね合わせ状態になっている可能性が 否めないというものです.そこでもっと確実な方法として次のようにします. その場にいる人間が暗算できない大きな掛け算を電卓で実行してブラックボックスの中に表示します. このとき,どの数とどの数を掛けるのかだけはブラックボックスの外側からもともと見れるようにしておきます. そうして,ブラックボックスを取り払う前の時点からタイムマシンで過去に向かって計算結果を送ります. また,未来は過去に受け取った番号をそのまま過去に流すようにしておきます. 計算結果を見た後でブラックボックスを外して値を確認します. このとき,もし値が一致していれば神の目線で演算結果を見ていたか知っていたことになるわけです. 果たしてこの実験をするとそんなおかしなことは起こるのでしょうか?

神の目線は存在する!

この実験をすると,現場の目撃者がだれ一人,正しい掛け算の結果が予測できないにもかかわらず,必ず正しい演算結果が返ってくるはずです. したがって,これより,神の目線が存在するという実験結果が得られます. これにより,タイムマシンで誰も入力者がいないのに正しいくじの当選番号が送られてくるのは,神の目線で見た当選番号が送られてきたことだと 分かります. 神の目線は存在するのです!

実はブラックボックスも要らない

実はこの実験,電卓もブラックボックスも要りません. ただ単に大きな掛け算を紙に書いて待つだけでよいのです. (ただし,未来から送られてきた番号を過去に送る機能だけは必須ですが) 後は神の目線で正しい掛け算の結果がタイムマシンで送られてくるのです. 信じられないって? 僕も信じられません. ただし,未来の自分が宝くじの当選暗号を入力するのと本当はちょっとしか違わないのかもしれません. 何故なら基本的未来制御法で誰も入力しなくても正しい掛け算の結果を送れるからです. (この場合,数値の入力は必要ですが)

ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^


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