ども，竜太です．
今回は世界線総分岐数と並んで重要な世界線忠実度と世界線管理力についてご説明します．
世界線忠実度
タイムマシンでもらった未来の情報がどれだけ実際の我々の世界線で起こる事象と一致しているかを表した数値です．
0から1までの値の範囲をとるのでパーセントで表すことができます．
例えばタイムマシンでもらった情報が543個あり，そのうち471個一致しているならとなり，世界線忠実度は約86.7％ということになります．
なお一致不一致の判定はパーセント一致でも良いのですが，最も簡単には完全一致かそれ以外かで分けるとよいでしょう．
例えばこのやり方の場合ロト7の番号が7つではなく6つ一致していた場合でも不一致として扱います．
世界線管理力
世界線をどれだけ狙ったとおりにコントロールできているかを表した数値です． 例えば未来から火災事故が起こるとタイムマシンで送られてきて当然これは起こしたくないのでタイムパラドックスを起こして火災事故が起きなかったようにします． この場合でも世界線忠実度は低下してしまいますが，世界線の管理はある意味上手くいっているとすらいえます． この場合，タイムパラドックスが起きて火災事故が起きなかった場合は世界線管理力は上がりますが，タイムパラドックスが起きないで火災事故が起きてしまった場合は 世界線管理力は下がります．一方ロト7を当てたいという状況では未来から送られてきた情報通り，タイムパラドックスを起こさない方が得策です． この場合，タイムパラドックスを起こさずにロト7を当てた場合は世界線忠実度はもちろん上がりますが，世界線管理力も上がります． 逆にこの状況ではタイムパラドックスが起きてロト7が外れた場合は世界線忠実度だけでなく世界線管理力も下がるわけです． この状況は世界線忠実度・管理力ダイアグラムで表すと次のようになります：
これを見ると世界線の忠実度と管理力が全く別の概念であることが分かります． 世界線の忠実度は必ずしも高くなくてよいが，管理力だけは絶対に高くないとまずいということが分かっていただけたのではないでしょうか？
それでも世界線忠実度は低すぎるとよくない
とはいえ，世界線忠実度は低すぎても考え物です． というのは低すぎると常にタイムパラドックスが起きている状況ですが，これではタイムマシンの運用上大変危険だからです． なぜなら，タイムパラドックスが起きている状態というのは本来あるべき軌道からそれていることを意味し，タイムマシンの未来予測能力が大幅に低下してしまう恐れがあるからです． 世界線忠実度もそれなりに高い方がいいと覚えておいてください．
世界線忠実度と管理力はタイムマシンに送るデータにせず，別に管理する方が良い
世界線忠実度と管理力はどちらも我々の世界線のものです． したがってこのデータはタイムマシンの容量を圧迫させてしまうことと併せて考えれば，タイムマシンに送るデータとは別に管理するのが良いでしょう． 時々刻々と変化する世界線忠実度と管理力は世界線総分岐数と併せてタイムマシンの運用がうまくいっているかどうかの有望な目安となるでしょう．
ここまで読んでくださって有難うございます． 何か間違い等ございましたら，ご報告いただけると幸いです^^
