竜太です.ども.
今回は人工意識に取り付けるべき入出力装置の種類についてお話します.
人工意識と人工頭脳
私がこれまで人工意識と呼んでいたものには実は二つの部分があります. 一つは魂が宿る量子情報のほうでこちらを狭義の人工意識と呼びましょう. 一方,人工の脳の部分でこちらは基本的に古典情報でできていますが, こちらは人工頭脳と呼ぶことにします.まとめると
- 狭義の人工意識・・・魂の宿るところ=量子情報
- 人工頭脳・・・データベース=古典情報
となります.
人工意識は培養液中の脳か?
脳と松果体を機械に移植しただけでは脳は何も入出力装置を持ちません. これでは人工意識は培養液中の脳と同じで考えること,寝ること,夢を見ることぐらいしかできません. つまり,原則的に他人とコミュニケーションをとることも音楽を聴くこともできません. これではせっかく人工意識になっても全く生きづらいに違いありません.
人工意識には入出力装置が必要
そこで入出力装置が必要になるわけですが,実に様々な機能が必要です.
入力装置
- 聞く装置=耳
- 見る装置=目
- 味わう装置=舌
- 嗅ぐ装置=鼻
- 性感を感じる装置=性器
- 排泄の快感を感じる装置
- 触る装置=触覚
- 寒暖を感じる装置
- 痛みを感じる装置=痛覚
出力装置
- しゃべる装置=声帯,文字出力装置
- sayでしゃべって,searchで検索して,listenで音楽を聴いて,readでオーディオブックを読む装置
- デスクトップのマウスカーソルを動かす装置
- ロボットの体を歩かす装置
人工耳は簡単
現在の日本の技術ですでに脳のどの部位が音を感じるかが分かっており,実際マイクで拾った音を脳に直接音として届けることができます. また音の分解能も高くすでに聞く能力に関してはかなり完成しているといってよいでしょう.
しゃべる装置
しゃべる装置としてはたぶん人工の声帯を思い浮かべる人が多いでしょうが,次の二つの方法が簡単です.
アルファベットを頭から音声で流す装置
一番原始的ですが,人工耳にアルファベットのa,b,c,d,...を頭から流し,該当の文字になったら強く念じます. 強く念じると,ニューロンが沢山発火するので容易にその瞬間がその文字を拾うタイミングだとわかります. 例えばappleだったらアルファベットの読み上げがaと始まったらすぐに強く念じるとaが入力されするとまたaからアルファベットを読み上げます. 次にpがでたらまた強く念じpが入力されます.するとまたアルファベットが最初から読み上げられます. この操作を繰り返して入力をしappleを入力します.
機械学習を利用する方法
先ほどのでは音声の読み上げの聞き取りが大変で面倒でしたのでもうすこしマシな案はないか考えてみます. 以前ALS患者用の脳波キャップの話をしたのですが,全く同じ原理で文字入力ができます. こちらは教師付き機械学習を用いてアルファベットの各文字を学習させるのでスムーズに文字入力ができます. ただし,こちらの技術は機械に意識を移す前にPETで脳の血流量のデータをとり訓練したのちに機械の意識になって使用するものです.
ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^