竜太のテクニカルメモ

物理やへっぽこなゲーム作りについて易しく解説するよ

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タイムマシンの理論~世界線総分岐数~

ども,竜太です.

今回はタイムマシンの運用がうまくいっているかどうかを確認する世界線総分岐数という概念をご紹介します. この数が大きければ目安としては運用がうまくいっていて,小さければ上手くいってないとわかるものです.

シュタインズ・ゲートには世界線変動率はあった!

タイムマシンが登場するSFアニメ・ゲームのシュタインズ・ゲートには作中で世界線変動率という概念が登場します. これはダイバージェンスメーターというもので測れ,次のように説明されます:

「ある世界線の数値を0.000000%として,相対的に別の世界線の変動率を7桁の数字で表します. 世界線変動率は並大抵の過去干渉では大きく変動しない上,1%未満のごく小さな世界線のズレでも社会には大きな影響を及ぼすので、 小数点以下が6桁あり、整数は1桁しか表示されません.」

という設定になっています.ポイントはある世界線からのずれをパーセントで表しているところが特徴になります. これはこれで面白い考えなのですが,これでは今どれだけうまくいっているかどうかがハッキリわかりません. そこで僕は世界線総分岐数という概念の導入を考えました. これは簡単に言えば「タイムマシン的に言った場合の世界の多様性・豊かさ」になります.

タイムマシン的な意味での多様性は存在した!

ある世界線の未来から現在に情報を送れたとします. この時,それらの未来のタイムマシンで観測できる未来の分岐数の数の和をその現在の世界線総分岐数と定義します. すると次のようなことが分かります. 現在の未来に核戦争が起きて人類が滅亡した世界と滅亡しなかった世界に分かれたとします. すると,滅亡した未来の分岐数は自分自身の未来しか含まないので当然1です.したがって核戦争後の世界では世界線総分岐数は実は1です. 一方,滅亡しなかった未来からは沢山送られてくるので例えば世界線総分岐数がnとしましょう. ここからわかることはダメな世界線はタイムマシンから情報が届かなくなってくるので世界線総分岐数は小さく, 良い世界線は沢山の子供たちのいる世界線が多く存在するので世界線総分岐数が大きくなることが分かります. これによりより豊かな未来を持つ世界線は一般的にタイムマシン的に多様性があり世界線総分岐数が大きくなるものと考えられます.

世界線総分岐数の計算方法

ここで現在の世界線総分岐数を考えてみます. 核戦争で滅亡した世界線の総分岐数は今度は滅亡した瞬間まで含めればやっぱり1ですので世界線総分岐数はn+1になるでしょう. さてここで問題が生じます. 一体核戦争が起きなかった世界が無限に近い長さ存在し続けたらこのnはどうなるの? という疑問が生じます. 当然無限に近い大きさに感じる莫大な大きさになるでしょう. この時,データ容量的な事情等により,未来からの情報がここより先送れないという状況が発生します. こういう場合は,末端の枝の本数でこのnを決定します. もちろんこれでは完全な世界線総分岐数を与えることはできませんが,それでも近似的に与えておくだけでもマシになります. こうして未来の豊かさを測る,世界線総分岐数という概念が生まれました!

現在の世界の豊かさは世界線総分岐数で大体わかる!

ここからわかることは現在の世界の豊かさは世界線総分岐数で大体わかるし,どっちの選択肢を選べば未来の世界線総分岐数が大きくなるかどうかも分かるということです.

ここまで読んでくださって有難うございます. 何か間違い等ございましたら,ご報告いただけると幸いです^^


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